Re
cycle
を通して
Re
so u rceを考える
Re
n g o
です。
環 境 報 告 書
2 0 0 6
本報告書はエコマーク認定の古紙配合率100%の再生紙を使 用しています。白色度は70%で、漂白のため塩素は使用せず、 表面塗工および特殊コーティングも施していません。印刷には 石油系溶剤不使用の「大豆インキ」を使用してVOC(揮発性有 機化合物)値を抑制。鉛・水銀・カドミウムなどの重金属類も不 使用です。また、加工時の断裁によって発生する余白紙はすべ て製紙会社へ送り、古紙として再生紙の原料にしました。 古紙配合率100%再生紙を使用
しています
このカタログの印刷は、環境にやさしい 植物性大豆油インキを使用しています。
Recycle=再生利用、Resource=資源。
循環型社会の構築推進のために、私たちRengoは、 これからも「Re=再び、もう一度」の発想を大切に、 事業を進めていきます。本 社 〒530-0005 大阪市北区中之島2-2-7 中之島セントラルタワー TEL. 06-6223-2371 FAX. 06-4706-9909
編集にあたって
本報告書では、レンゴー株式会社の環境への取組みについ
て、2005年度の活動と実績を中心にまとめており、編集に
あたっては以下のことに配慮して制作しました。
● 特 集 ペ ー ジ( P7∼10)で は 、「 R e c y c l e を 通 し て
Resource を考えるRengo」ならではの省資源への取
組みについてご紹介しました。
●報告書全体にわたって写真やグラフ・表を多用し、ページ
右端にはインデックスをつけて、内容の把握がしやすい
報告書となるよう工夫しました。
●作 成 に あ たって は 、『 環 境 省 環 境 報 告 書 ガイドライン
(2003年度版)』を参考にしました。
本報告書を通じて段ボールと環境との関わりに興味をもっ
ていただき、レンゴーの生産活動や環境保全活動について
理解を深めていただければ幸いです。
環境省「環境報告書ガイドライン2003年度版」との対応表
報告対象期間
2005年度(2005年4月1日∼2006年3月31日まで)を基本
とします。た だしこれ以前 の 事実やこれ以降 の 活動内容
(2006年8月まで)についても、一部記載しています。
ガイドライン項目 記載ページ
基本的項目 経営責任者の緒言
報告にあたっての基本的要件 事業の概況
事業活動における環境配慮の方針
事業活動のマテリアルバランス 環境会計情報の総括
環境マネジメントシステムの状況
環境に配慮したサプライチェーンマネジメント等の状況 環境に配慮した新技術等の研究開発の状況 環境情報開示、環境コミュニケーションの状況 環境に関する規制遵守の状況
環境に関する社会貢献活動の状況 事業活動における環境配慮の取組みに 関する目標、計画および実績等の総括 事業活動に
おける環境配慮 の方針・目標・ 実績の総括
環境 マネジメント に関する状況
5、6 2
3、4
6
11、12
23
15、16
-25
19、20
25、26 13、14
総エネルギー投入量およびその低減対策 総物質投入量およびその低減対策 水資源投入量およびその低減対策
温室効果ガス等の大気への排出量およびその低減対策 化学物質排出量・移動量およびその低減対策 総製品生産量または販売量
総排水量およびその低減対策
輸送に係る環境負荷の状況およびその低減対策 グリーン購入の状況およびその推進方策 環境負荷の低減に資する商品、サービスの状況 社会的取組みの状況
社会的取組みの状況
廃棄物等総排出量、廃棄物最終処分量および その低減対策
事業活動に伴う 環境負荷および その低減に 向けた取組みの 状況
11、12、17 11、12
11、12、19
24 20 17
18
11、12、19
11、12
16
9、10 25、26
● バイオマス焼却発電設備導入(八潮工場)
● Cフル ートへの転換を提案・推進
● ISO14001の認証取得を
推進
● ガスエンジン式自家発電設備が稼働(尼崎工場)
報告対象範囲
以下のレンゴー株式会社の全生産工場を基本とし、
一部グループ会社のデータについても記載しています。
段ボール部門(段ボール工場・・・25 分工場・・・1)
紙器部門(紙器工場・・・4)
製紙部門(製紙工場・・・5 セロファン工場・・・1
印刷加工工場・・・1 化学品・バイオ工場・・・1)
作成部署/お問い合わせ先
レンゴー株式会社環境対策室
TEL.06-6223-2371(代表)/FAX.06-4706-9909
メールアドレス:[email protected]
ホームページURL:http://www.rengo.co.jp/
※本報告書はレンゴーのホームページでもご覧いただけます。
環境報告書発行時期
2006年11月発行(2001年より年1回発行)
次回は2007年10月発行予定
本報告書のハイライト
High-Light of the Report
C
o
n
t
e
n
t
s
本報告書について 1
レンゴー株式会社の概要 3
社長メッセージ 5
特集
「Recycleを通してResourceを考えるRengo」
だからできる省資源 7
省資源のための取組み 9
生産活動に関わる環境負荷 11
環境目標と取組み結果 13
環境マネジメントシステム
環境推進体制・ISO14001 15
環境監査・事故および緊急事態への対応 16
環境教育・グリーン購入
環境パフォーマンス
地球温暖化防止の取組み 17
廃棄物削減の取組み 18
環境汚染防止の取組み 19
サイトレポート 21
環境会計 23
関係会社の取組み 24
環境コミュニケーション 25
リサイクルマーク 26
リサイクル
資 源 レンゴー
国からの補助金を受けて、新エネルギーの活用を 始めました。(→P10)
レンゴーは、世界で最も多く使われているCフルートへの 転換をご提案します。(→P9)
製紙および段ボールの 全事業所・工場が ISO14001の
認証を取得しました。
(→P15) (→P17) 工場へ省エネルギー設備の導入を進めています。
Cフルート 約4mm
レンゴー株式会社の概要
段ボール事業
一般的なものから、耐水や保冷、防虫
などさまざまな機能を付加したもの
まで多様な製品を製造し、各種メーカ
ー、流通業、卸売業などに提供してい
ます。近年は、より環境負荷の低い製
品の開発・生産も進めています。
製紙事業
古紙を主原料に、段ボール原紙や紙器
用板紙、紙管原紙を製造し、レンゴー
内外の段ボール工場やメーカーに販
売しています。近年は生産 の 効率化
を進め、省エネルギーや節水、廃棄物
の削減などに努めています。
紙器事業
板紙や段ボールを利用し、菓子、食品、
飲料水、日用雑貨などさまざまな製品
の 紙製 パッケージを開発。美粧印刷
を施した製品を、食品、飲料など各種
メーカーに提供しています。
軟包装事業
商品を直接包む軟包装や、木材パル
プを原料としてつくるセロファンを、
食品メーカー、薬品メーカーなどに提
供しています。セロファンは焼却して
も有害ガスの発生がなく、土中で分解
するなど環境にやさしい製品です。
新素材などの研究開発
紙の主成分であるセルロースの研究
や それを使った 新素材、新製品 の 開
発にも取り組んでいます。例えば「ビ
スコパール」は、生ゴミ処理に最適な
環境をつくり、環境負荷も低いことから、
期待を集めています。
「 包む 」という広いカテゴリーの中で
あらゆるニーズに対応する、
パッケージング・ソリューション・カンパニーを
目指します。
関連事業 国内・海外
国内においては製紙、段ボール、軟包装、
その他のグループ企業45社。また、海
外においては東南アジアと中国におけ
る海外ネットワークとして6ヶ国25工場
とともにレンゴーグループの総合力を
しっかりと支えています。
主な事業分野
社 名
本 社
創 業
設 立
取 締 役 社 長
資 本 金
売 上 高
従 業 員 数
グル ープ会社
事 業 内 容 レンゴー株式会社(Rengo Co., Ltd.)
〒530-0005
大阪市北区中之島二丁目2番7号
中之島セントラルタワー
TEL.06-6223-2371
FAX.06-4706-9909
1909年(明治42年)4月12日
1920年(大正9年)5月2日
大坪 清
25,342百万円(2006年3月31日現在)
連結 402,168百万円(2006年3月期)
単体 261,820百万円(2006年3月期)
連結 9,545名(2006年3月31日現在)
単体 2,819名(2006年3月31日現在)
子会社66社、関連会社30社(海外含む) (2006年3月31日現在)
1.段ボール、段ボール箱、紙器、その他紙加工品の
製造、販売
2.板紙(段ボール原紙、白板紙等)の製造販売
3.包装関連機械の販売
4.不織布、接着剤、粘着加工製品の製造販売
5.軟包装の販売、セロファン・プラスチックフィルム
およびビスコースの製造販売
6.医薬品、工業薬品、化学薬品、農業薬品、試薬品、
飼料用薬品の製造販売
7.バイオ技術を利用した甘味料および食品添加剤
の製造販売
報告対象期間中に発生した、事実上の重大な変化 ●2006年4月
段ボール原紙をはじめとする板紙製品および段ボール製品を、
新価格体系に移行しています。
会社概要
国内事業所
本社・東京本社・研究所 の 他に、段ボー ル 工場25、紙器工場4、
製紙工場5、印刷加工工場1、化学品・バイオ工場1、セロファン工
場1の、全国を網羅する国内事業所を擁しています。
恵庭工場 旭川工場 青森工場 仙台工場 郡山工場 小山工場 前橋工場 東京工場 千葉工場 湘南工場 清水工場 長野工場 松本分工場 新潟工場 豊橋工場 名古屋工場 福井工場 滋賀工場 京都工場 三田工場 和歌山工場 岡山工場 広島工場 防府工場 松山工場 鳥栖工場
利根川事業所(製紙工場) 八潮工場 金津事業所(製紙工場) 淀川工場 尼崎工場
12 4
7 5 6
8
13 14
15 16 17
18 19 20
21 22 23
24 25 26
27 28 29
31 32
34 35
30 33
36 37
◎段ボール工場 ◎製紙工場
本社 東京本社 中央研究所/中央研究所(福井)
1 2 3
◎紙器工場
武生工場 38
◎セロファン工場
利根川事業所(加工工場) 4
◎印刷加工工場 ■工場・事業所
38 6
29 27 24
26 31
21 4
5 30
7 8
32 36
33 34 35 37
13
12
14
15
16 25
23 17
2 20 10 22 1 3
3
19 9 18 28
11 4
葛飾工場 川崎工場 桂工場
9 10
11
利根川事業所(紙器工場)
6
◎化学品・バイオ工場
金津事業所(化学品・バイオ工場)
■ 売上高
連結 単体
0
2005 2001
2002
2003
2004
402,168
402,168 371,219
364,300
375,063
391,174 246,788
254,466
261,827 245,127
261,820
■ 経常利益
0
2005 2001
2002
2003
2004
21,897 6,329
4,010
11,914
20,833 3,593
7,076
14,867 3,029
15,182
■ 連結品目別売上高比率
その他 28,493(7.1%)
(百万円)
軟包装 42,695 (10,6%)
板紙・紙加工 関連事業
330,978 (82.3%)
※2006年3月31日現在。
※記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しています。
事業の現況
100,000
200,000300,000400,000(百万円) 5,000 10,000 15,000 20,000(百万円) 連結 単体
■ 従業員数
連結 単体
2005
(人)
2001
2002
2003
2004
9,545 9,248
9,774
9,176
9,385 3,171
2,988
2,850 3,268
2,819
社長メッセージ
「企業の生産性向上」から「社会全体の生産性向上」 へ。
本当の循環型社会をつくるために、
軸足を移すべき時期にきていると思います。
2009年に創業百周年を迎えるレンゴーの、
これまでの歩みと今後のビジョンをお聞かせください
。
1909年に故・井上貞治郎翁が日本で初めての段ボール事業を
創業し、近年、板紙・段ボールの一貫メーカーとして業界をリード
しているレンゴーは、2009年に創業百周年を迎えます。1999年
にセッツ株式会社を合併して以降は、「板紙と段ボール」という
枠を超えた業容の拡大にも努め、現在は製紙・段ボール・紙器・
軟包装・海外事業をコアコンピタンス(基軸事業)とし、「パッケー
ジング」という広いカテゴリーの中で事業を展開しております。
パッケージは、さまざまな産業の生産から物流までに広く関わり、
消費者の目にふれる機会も多く、広告や情報発信の媒体として
の可能性も秘めています。今後さらにレンゴーグル ープは、
パッケージに関するあらゆるニーズに対応すべく「パッケージ
ング・ソリューション・カンパニー」として、より大きな可能性を
追求していきたいと考えています。
段ボール業界全体の環境保全活動を
どのように考えていますか?
段ボール業界は完全な循環型産業を目指して、資源リサイクル
システム(P7-8)の構築に取り組んでいます。レンゴーの例で申
しあげますと、①段ボール原紙を製造し、ケースに加工して顧
客へ納品する、②その段ボールケースに商品がパックされて消
費者のもとへ届く、③開封された後の空箱を段ボール古紙とし
て回収する、④製紙工場で段ボール原紙に再生する、という流
れになります。私は最初の①②を「動脈物流」、後の③④を「静
脈物流」と呼んでいるのですが、このふたつの流れが循環し、
板紙業界の段ボール古紙は高い回収率を誇っています。
レンゴーはこれをさらに高めようと、「静脈物流」のシステム構
築に力を入れています。経済界では企業の生産性向上につな
がる「動脈物流」が脚光をあびがちですが、本当の意味での循
環型社会を形成するためには、「静脈物流」を本格的に研究す
ることが必要だと思います。「企業の生産性向上」から「社会
全体の生産性向上」へ、経済界を含め、社会全体が考え方の軸
足を移すべき時期にきているのではないでしょうか。
レンゴーの環境保全活動を支える基盤は何でしょうか?
環境保全活動の基本的な理念・方針として、1999年に『レンゴー
株式会社 環境憲章』を制定しました。また環境委員会を中心
とした推進体制を整備(→P15)して、全社統一の意思のもとで本
格的な環境保全活動ができる体制づくりを進めています。
具体的な行動目標としては、創業百周年を迎える2009年を最
終目標年度とした『エコチャレンジ009』(→P13-14)を設定しま
した。その一項目である「ISO14001認証取得の推進」につい
て申しあげますと、2005年度にはすでに段ボール全25工場と
製紙全5工場、紙器1工場の認証登録を完了いたしました。
環境保全のための具体的な取組みをあげてください。
今レンゴーが業界に先駆けて取り組んでいるのは、Cフルート
(→P9)の普及です。欧米で主流となっているCフルートへの切
替えは、省資源や生産・輸送エネルギーの削減、ひいては廃棄
物の減量にもつながります。
また製紙産業では紙1トンを生産するのに昔は30数トンの水を
使っていましたが現在は約7トンにまで節水し、さらにその水を
乾燥させるのに使うエネルギーや生産原単位あたりのCO2排出
量についても、さまざまな設備の導入で大幅に削減しています。
さらに各工場での取組みも進んでおり、八潮工場では2006年
からバイオマス焼却発電設備(→P10)を稼働させ、CO2総排出量
の4,200t-CO2削減を見込んでいます。尼崎工場はエネルギー
効率を高めるガスエンジン自家発電設備の導入で、CO2排出量
を約1.1%削減する見込みです。
レンゴーは今後も最新鋭の設備の導入などで省資源、省エネ
ルギー、環境負荷物質の低減に取り組みながら、「持続的な成長」
を目指していきます。そのために社員ひとりひとりが自分の役
割を十分に理解し、パッケージに新しい価値を加えて日々成長、
発展していく所存です。
取締役社長
レンゴー株式会社 環境憲章
レンゴーは、地球環境の保全に配慮した経営を実践することが、企業の持続的発展に不可欠であるとの認識に立ち、全社あげて環境保全活動に継続的に取り組む。
環境に配慮した適正な廃棄物処理を行ない、廃棄物の発生抑制・ 再資源化に努め、最終処分量を低減する。
廃棄物の適正処理と最終処分量の低減
商品の供給者として環境負荷の小さい製品の研究・開発及び設計に 努め、環境配慮製品を提案・推進する。
環境負荷の小さい製品の研究・開発と供給
環境に関わる法規・条例・協定を遵守することはもとより、自主的な環 境保全活動についても積極的に取り組む。
環境関連法の遵守
資源の消費者として環境に配慮した資材の調達に努めるとともに、 生産活動による環境負荷を積極的に低減する。
環境に配慮した資材の調達と生産活動の推進
先進技術を積極的に取り入れ、資源・エネルギーの有効利用と節約に努める。 省資源・省エネルギーの推進
海外事業活動においては、当該国の環境規制を遵守し、 地域の状況に応じた適切な環境保全に努める。 環境に配慮した海外事業活動の推進
全社員の環境意識の向上を目的として広報、啓発を行うとともに、 地域や地球社会の環境保全活動への参加・協力も行う。 広報、啓発、社会活動の促進
基本理念
基本方針
「
Recycle
を 通 し て
Resource
を 考 える
Rengo
」
だ か ら で き る
省 資 源
レ ン ゴ ー
製 紙 工 場
レ ン ゴ ー
段 ボ ー ル 工 場
段 ボ ー ル を つ く る
段 ボ ー ル を 使 う
古 紙 を 回 収 す る
使 用 済 み 段 ボ ー ル を
分 別 排 出 す る
段 ボー ル 原紙
( 板紙 )
製 紙 工 場 で つ く られ た
段 ボ ー ル 原 紙
( 板 紙 )
か ら 、
段 ボ ー ル が 生 産 さ れ ます 。
使 用 済 み 段 ボ ー ル を 主 原 料
と して 、
段 ボ ー ル 原 紙
( 板 紙 )
が
生 産 さ れ ます 。
段 ボー ル 箱
古 紙 回 収 業 者 が 使 用 済 み
段 ボ ー ル を 回 収 し 、
製 紙 工 場 へ 運 びます 。
supermarket
「 リ サ イ ク ル の 輪 」
新 し い 段 ボ ー ル は 、
古 い 段 ボ ー ル か ら つ く り ま す 。
古 紙 の 回 収 率 が 高 い 段 ボ ー ル 業 界 で 、 循 環 型 の 生 産 ・ 流 通 を さ らに 進 め るた め に 、
レン ゴ ー で は 「 静 脈 物 流 」 に つ い ての 調 査 を 重 ね 、 一 企 業 だ けに と ど ま らな い
社 会 全 体 の 生 産 性 向 上 を 目 指し て い きます 。
リ サ イ ク ル
資 源
レンゴ ー
古 紙 を 使っ て
段 ボ ー ル 原 紙 を つ く る
■ 環 境 負 荷 の 低 い 製 品 を 開 発
■ か つ て の 廃 棄 物 も リ サイ ク ル
■ 古 紙 利 用 率 は 、
9
7 .
4 % の 高 い 達 成 率
■ 省 エ ネ ル ギ ー 設 備 で 、
水 や 電 気 の 使 用 量 も 低 減
■ 新 エ ネ ル ギ ー の 利 用 で 、
さ らに 省 資 源 、
省 エ ネ ル ギ ー
「 レ ンゴ ー だ から で き る 省 資 源 」 に つ い て 、
次 の ペ ー ジ に 、
よ り 詳 し く ご説 明 しま す 。
お 店 や 企 業 か ら 出 る
使 用 済 み の 段 ボ ー ル は 、
分 別 排 出 さ れ ます 。
一 般 家 庭 に 届 い た
段 ボ ー ル も 、
子 供 会 や
自 治 会 などを 通 じて 、
分 別 排 出 さ れ ます 。
特 集
動
脈
物
流
動 脈 物 流
段 ボ ー ル は 、
商 品 を 包 み 、
保 護 す る包 装 材と して
使 わ れ ます 。
静 脈
物
流
静
脈
物
流 モ ノ を 安 全 に包 装 ・ 保 管 し、 工 場 や お 店 ・ 家 庭 など
さま ざ まなと こ ろで 活 躍 する 段ボ ー ル は 、 現 代 社
会 に は 欠 か せ な い 存 在 で す 。 レン ゴ ー は そ の 便
利 な 機 能 を 追 求 しな が ら、 古 紙 を 再 利 用 する リ サ
イ クルシ ステムを 構 築 してき ま した 。
段 ボ ー ル の 流 通 ・ リ サ イ クル の 流 れ は 大 き く 分 け
て 、 段 ボ ー ル を つく っ て 、 使 う 「 動 脈 物 流 」 と 、 使
用 済 み の 段ボ ー ル を 分 別 排 出 し、 回 収 する 「 静 脈
物 流 」 の ふ た つ か ら 成り 立っ て い ま す 。 さら に
「 静 脈 物 流 」 は 、 オ フ ィ スや 工 場 ・ ス ー パ ー など で
回 収 さ れ る 「 業 務 古 紙 」 と、 地 方 自 治 体 や 地 域 住
民 組 織 と共 同 で 回 収 され る 「 家 庭 古 紙 」 に分 類 さ
れます。
こ う した リ サイ クルシ ステムに よ っ て 、 ほ とん どの
古 紙 が 回 収 され 、 新 た な 製 紙 原 料 と して 役 立 っ て
います 。
本 特 集 で は 、 「 Recycleを 通 し て Resourceを
考 え る Rengo」 の 省 資 源 ― そ の 取 組 み の 一 部 を
ご紹 介 い た し ます。
特 集
他にもいろいろあります
省資源のための取組み
環境負荷
の
低い
製品を開発
新エネルギー
の利用で、さらに
省資源、省エネルギー
Cフルート
コルエアダクト
大成建設(株)・(株)栗本鐵工所との共同で、環境・人にや さしい段ボール製のビル空調・換気用ダクト「コルエアダク ト」を開発しました(特許出願中)。コルエアダクトは、段ボ ールシートにアルミ箔をラミネートしたものを素材として つくられているため、ダクト自体がとても軽く、輸送効率お よび現場の作業効率が向上します。また、鉄板製ダクトと比 較して生産時に排出されるCO2を大幅に削減すると考えら れています。
かつての廃棄物も
リサイクル
段ボール工場の生産工程で出る切りく ずの「トリミングロス」や、かつてリサイ クルできず、廃棄物として処理されてい た「強耐水加工が施された紙器製品」。 レンゴーは、これらも製紙原料として社 内リサイクルを行っています。
古紙利用率は、
9 7.4
%の高い達成率
段ボ ー ル 業 界 は他 の 紙 製 品と比 べ て 高 い 古 紙 利 用 率( ※1)を 誇りま す が 、 中 でも 長 年 、古 紙 のリサイクル に取り 組 ん で き たレ ン ゴ ー は 、板 紙 業 界 の 平 均 値(92.6%)を上回る97.4%を達 成(2005年度)しています。
省エネルギー設備
で、
水や電気の使用量も低減
レンゴーは、最新設備の導入や既存設 備の改良によって、いっそうの省エネル ギー、節水を進めています。2005年か ら2006年にかけては、製紙工場の設備 であるパ ル パ ー( ※2)の 改造や 、リファ イナー(※3)の更新を行い、省エネルギー を推進しました。また製紙工場では、排 水設備にフィルター(※4)を増設して、水 の再利用と節水を実現しています。
※1 古紙利用率(%) = 古紙消費量+古紙パルプ消費量 繊維原料合計消費量 (パルプ+古紙+古紙パルプ+その他)
×100 レンゴーは、日本で主流のAフルートに替えて、Aフルートよりも薄く
世界で最も多く生産されているCフルートへの転換を推進しています。 2006年度中に、段ボー ル25工場中23工場 の 生産ラインの 設備を
Cフルートの仕様に改造・入替予定です。この転換で段ボール容積の約 20%の減量化、生産時の化石燃料の抑制を見込んでいます。
コルエアダクト
トリミングロスが保管される古紙ヤード
1970 0 60 70 80 90 100
1980 1990 2000 2005
レンゴー 板紙業界 (単位%) ●古紙利用率の変遷
(出典:財団法人古紙再生促進センターより)
58.9 79.2
92.5 85.8
96.5
89.5
76.5
70.2
97.4
79.2
92.5 96.5
76.5
97.4
92.658.9
85.8 89.5
70.2
92.6
バイオマス資源(※)を燃やし、発生した熱を利用して電力を効率よく発電する設備です。レンゴーは、汚泥やスカム、スクリーン粕、パ
ルパー粕といった、製紙工場の生産工程で発生するバイオマス資源をエネルギー源として活用できる点に着目し、八潮工場にバイオ
マス焼却発電設備を導入して、2006年8月から稼動を開始しました。
導入のメリットとして、重油などの化石燃料に比べてCO2を大幅に削減できること、また化石燃料も蒸気量・発電量に応じて削減でき、
廃棄物の最終処分量を削減できることなどがあげられます。さらに八潮工場の場合は、バイオマス焼却発電設備にバグフィルターな
どを装備しているため、排出ガスについても環境規制を十分にクリアしています。
バイオマス焼却発電設備とは
※2 パルパー…古紙を製紙原料として使用するため、水に 分散させて繊維をほぐす大きなミキサー のような機械。
※3 リファイナー…繊維を製紙原料として使用するために、水 とともに叩いて毛羽立たせ、繊維同士のつ ながりを強くする機械。
※4 フィルター…水を循環利用するため、水に混じった固形 物や異物を取り除く設備。
経済産業省では、化石燃料に代わる環境負荷の低い新エネ ルギーの利用を促進するため、「新エネルギー事業者支援対 策補助事業」を行っています。レンゴーのバイオマス焼却発 電設備も、その先進性や一定規模以上の出力・能力が認められ、 この制度の支援を受けています。
行政の支援を受ける最新設備を導入
※バイオマス資源・・・再生可能な有機性資源のこと。
バイオマス焼却発電設備の導入によって、八潮工場では、生産工程で発生するすべての廃棄物をサーマルリサイクルすることが可能と
なりました。また使用燃料の転換が可能になったことで、2006年度のCO2排出量においても、4,200t-CO2の低減(2005年度比)を
見込んでいます。今後は、近隣にある自社工場の廃棄物もバイオマス焼却発電設備の燃料として活用するべく、取組みを進めます。
省資源、省エネルギーをさらに推進
C
フルートA
フルートC
フルートA
フルート 約20%減容
Cフルート 約4mm
Aフルート
約5mm 同じ枚数を積み上げても、Aフルートと比較すると 高さは大幅に低くなります。
●バイオマス焼却発電設備
生産活動に関わる環境負荷
生産活動において
発生する環境負荷を
把握して、その低減に
取り組んでいます。
生産工程や輸送時に発生する
インプット(使用するもの)と
アウトプット(排出するもの)。
環境負荷低減の取組みは、
その現状を把握することから始まります。
(使用するもの)
(排出するもの)
レンゴーでは、原料やエネルギー・水などを投入して製紙、段ボールの生産を行い、
水や化学物質・廃棄物などを排出しています。
ここでは事業の中心である製紙工場と段ボール工場での製品の流れを中心に、環境負荷を図で表しました。
エ
ネ
ル
ギ
ー
水
原
料
化石燃料 購入電力 廃棄物燃料
32万kl(原油換算)
水
2,321万m3(製紙工場のみ)
古紙
196万t
パルプ
5.1万t 42,162万kwh 83,473t(含水率50∼60%)
大
気
へ
の
放
出
河
川
・
下
水
放
流
製
造
廃棄物 輸送時
SOx 365t NOx 1,135t ばいじん 103t CO2 103万t-CO2
工場排水
排水量 2,134万m(製紙工場のみ) 3
BOD 2,242t COD 2,661t SS 637t
23万t
CO2 6.3万t-CO2
製造時
化石燃料
「 石炭から重油へ 」「 重油から天然 ガス へ 」と、CO2排 出 係 数 の 低 い 燃料への転換を進めています。
廃棄物燃料
製紙工場で廃棄物を焼却する際に 発 生 する熱を 利 用し、省 エ ネ ル ギ ーを実現しています。
古紙/パルプ
レンゴーでは97%の古紙利用率を維持することによって、 パルプの使用量を減らしています。
購入電力
電力使用量が多い製紙工場では発電 設 備 を 導 入して 、電 力 の 効 率 的 な 利 用を進めています。
水
水を大量に使う製紙工場では、製造工 程 中 の 水を 循 環 利 用して 節 水に努 め ています。
大気への放出(製造時)
環 境 負 荷 の 低 い 燃 料 へ の 転 換 を 進めて、大気 へ の 有害な物質 の 排 出を低減するように努めています。
大気への放出(輸送時)
製紙工場から段ボール工場へ 板紙 を運んだトラックの帰り便に、製紙 原 料として 利 用 す るトリミングロ スを 積 載 するなど、輸 送を 効 率 的 に行うように努めています。
廃棄物
ラガーロープ(※)破砕分別機など 廃棄物の再利用を図る設備の導入 で、処分量の削減を進めています。
工場排水
製紙工場では国または地域の定め る排水基準を十分にクリアするまで、 「 加圧浮上 」「 活性汚泥 」「 活性炭
吸 着 」による徹 底した 処 理を 行っ ています。
※ラガーロープ・・・製紙原料に含まれるプラスチックバンドや番線(古紙を束ねるための鉄製のひも)を絡ませて、 長いロープ状にした廃棄物。破砕分別機ではこれを破砕し、鉄屑とプラスチック屑に分別します。
作 る
使 う
製紙工場 段ボール工場
レンゴーの 生産工場
板 紙
トリミン グロス
商品を運ぶ
古紙を回収する
企業・お店 ・消費者
リサイクル量 22万t 最終処分量 6千t
( )
※水に関するデータを除き、レンゴーの全生産工場における「インプット」「アウトプット」を示しています。水は、製紙工場のみのデータを示します。 ※各種の値は四捨五入しているため、収支が合わないことがあります。
環境目標と取組み結果
レンゴーは、創業100周年を迎える
2009年までの全社環境目標として、
「エコチャレンジ009」を設定。
環境委員会で、
2009年度目標の
見直しを行いました。
「 エコチャレンジ009」に
新たな目標を定め、
その達成に向けて努力を
続けていきます。
2006年2月開催の環境委員会で、「エコチャレンジ009」の2006年度の目標設定と2009年度目標の見直しを行いました。
2005年10月に環境会計を含む環境報告書を発行
2005年 度 目 標 2006年 度 目 標 2009年 度 目 標
二酸化炭素の
排出削減 省エネルギーの推進
ゼロエミッション
リサイクルの推進
廃棄物の最終処分量(※2)
の低減
項 目
達成率 (2004年度達成率) 向上度 用紙類 74% (73%) +1% 文房具用品 98% (94%) +4% OA機器消耗品 98% (98%) 0% 名刺 71% (71%) 0% トイレットペーパー 100% (97%) +3%
グリーン購入の継続推進 2005年 度 結 果
全工場の認証取得を目指す 段ボール・紙器工場 2000年度比 原単位 3%増加 製紙・セロファン工場 2000年度比 原単位 15%削減 CO2総量 1990年度比 12%削減
リサイクル率 97%以上にする
最終処分量(※2)を6,600t以下にする 段ボール・紙器工場 2000年度比 原単位 5%増加
製紙・セロファン工場 2000年度比 原単位 10%削減 CO2総量 1990年度比 12%削減
段ボール・紙器工場 リサイクル率 99% 製紙・セロファン工場 リサイクル率 90% 全工場 リサイクル率 97% 段ボール・紙器工場
2000年度比 原単位 67%削減 製紙・セロファン工場
2000年度比 原単位 63%削減
グリーン購入の継続推進
環境会計の継続推進
環境報告書の継続発行 PRTR法指定化学物質の
管理と削減検討 グリーン調達の継続推進
葛飾工場の認証取得(紙器工場) 武生工場の認証取得(セロファン工場) 2000年度比 原単位 4.5%削減
リサイクル率 96%
2000年度比 原単位 52%削減
グリーン購入の継続推進
環境会計の継続推進 環境報告書の継続発行
PRTR法指定化学物質の管理と削減検討
桂工場の認証取得(紙器工場)
葛飾工場、川崎工場の認証取得推進(紙器工場) 尼崎工場、淀川工場の認証取得(製紙工場) 武生工場の認証取得推進(セロファン工場)
環境会計の充実と継続推進
段ボール・紙器工場 2000年度比 原単位6.1%増加 製紙・セロファン工場 2000年度比 原単位8.3%削減 CO2総量 1990年度比 9.4%削減
(参考)化石燃料の使用によるCO2排出量(※1)は 1990年度比13.3%削減
段ボール・紙器工場 リサイクル率 99.0% 製紙・セロファン工場 リサイクル率 91.4% 全工場 リサイクル率 97.2%
段ボール・紙器工場 2000年度比 原単位 66.1%削減 製紙・セロファン工場 2000年度比 原単位 67.8%削減 最終処分量(※2) 6,319t
グリーン調達
環境マネジメント
情報開示
グリーン調達の推進 グリーン購入の推進
ISO14001認証取得 の推進
環境会計の推進 環境報告書の作成
改 定 前(2009年 度 目 標 ) 項 目
二酸化炭素の 排出削減
省エネルギーの 推進
2000年度比 原単位6%以上削減
改 定 後(2009年 度 目 標 )
段ボール・紙器工場 2000年度比 原単位 3%増加 製紙・セロファン工場 2000年度比 原単位 15%削減 CO2排出総量 1990年度比 12%削減
段ボール工場は、自家発電設備の導入などによって、CO2排出量、CO2排出原単位がともに増加する傾向にあり、省エネルギーの努力
などで達成可能と考えられる目標値に変更しました。一方、製紙・セロファン工場はすでに2009年度環境目標を達成しており、さらな
る削減に向けてより高い目標値としました。
さらに、CO2の排出については原単位とあわせて総量の把握が必要だと考え、CO2排出総量に関する目標を新たに設けました。
改 定 前(2009年 度 目 標 ) 項 目
ゼロエミッション
リサイクルの推進 リサイクル率 99%以上にする
改 定 後(2009年 度 目 標 )
リサイクル率 97%以上にする
「リサイクル率 」「 廃棄物の最終処分量の低減 」の双方で取り組みが進み、2005年度目標を達成しています。2009年度目標に
ついては、今後の生産量の増加などを踏まえ、達成可能でかつ具体的な数字を目標値としました。
紙器工場は工場単位で認証取得を進めていること、セロファン工場の武生工場も認証取得を進めていることを踏まえ、実態によ
り即していると考えられる目標へ変更しました。
①「二酸化炭素の排出削減-省エネルギーの推進」に関する目標の変更
②「ゼロエミッション-リサイクルの推進/廃棄物の最終処分量の低減」に関する目標の変更
廃棄物の 最終処分量の低減
最終目標として埋立て
処分量ゼロを目指す 最終処分量を6,600t以下にする
改 定 前(2009年 度 目 標 ) 項 目
環境マネジメント ISO14001 認証取得の推進 段ボール・紙器工場は一括認証取得を目指す 製紙工場は全工場認証取得を目指す
改 定 後(2009年 度 目 標 )
全工場の認証取得を目指す
③「環境マネジメント-ISO14001認証取得の推進」に関する目標の変更
2005年度の実績総括
2005年度は「ゼロエミッション」「グリーン調達」
「環境マネジメント」「情報開示」の各項目にお
いて、目標を達成しました。(→P15、16、18、20、23、25)
一方、「二酸化炭素の排出削減」においては、製
紙・セロファン工場では目標を達成しましたが、
段ボール・紙器工場では自家発電の導入などに
伴いCO2量が増加し未達という結果になりまし
た。(→P17)
しかし、CO2総量については1990年度に比べ
9.4%削減しています。また、化石燃料の使用に
よるCO2排出量(※1)は1990年度比13.3%削減
しています。これらの実績は、(社)日本経済団
体連合会が環境自主行動計画に定めた中心的
な目標、すなわち「2010年度にCO2排出量を
1990年度レベ ル以下に抑制すること」を大き
く上回っています。
2005年4月に桂工場認証取得(紙器工場)
2006年3月に尼崎工場、淀川工場で認証取得(製紙工場) PRTR法の届出対象物質数11物質
(2004年度より3物質減少)
2004年度から取扱工場数に変化のあった物質と
対象工場数の増減
①トルエン 1工場減少 ②ヒドラジン 1工場減少 ③フェノール 1工場減少 ④フタル酸ジ−n−ブチル 1工場減少
※2 最終処分量:エコチャレンジ009では、「構外排出量−リサイクル量」を最終処分量と定義しています。
2009年度目標の見直し
※CO2排出量の算定は化石燃料の使用によるものだけでなく、廃棄物燃料の使用によるものも含めて換算しています。
※1 日本経済団体連合会「経団連環境自主行動計画」の算定基準に基づいています。
環 境 目 標 と 取 組 み 結 果
環 境 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム
環 境 パ フ ォ ー マ ン ス
サ イ ト レ ポ ー ト
環 境 会 計 関 連 会 社 の 取 組 み
環境マネジメントシステム
国内すべての
製紙・段ボール工場で、
ISO14001
(※)
認証の
取得が完了しました。
レンゴーは、「 環境保全活動に継続的に取り組む 」ことを
基本的な考え方とした環境憲章( →P6)を実践するための
組織として、環境推進体制を定め、環境保全の計画・実行・
見 直し( P L A N−D O−C H E C K−A C T I O N )を 行 い な
がら環境保全活動を実践しています。
環境に関する全社的な方向性 の 決定や 、結果 の 検討・見
直しは「環境委員会」が行い、また各事業所や工場でも「事
業所環境委員会 」を設置し、独自の 環境方針を定めるな
どして地域に根ざした環境保全活動を行っています。
レンゴーのISO認証取得工場では、原則として年に1回の「内部
環境監査」と「外部認証機関による審査」を環境監査として行っ
ています。「内部監査」は、内部監査員有資格者の中から選ばれ
た内部監査員による監査チームが、環境マネジメントシステムが
効果的に運用され機能しているか、環境保全活動が計画的に行わ
れているかを検証し、監査結果のフォローアップも行います。
環境監査
事故および緊急事態への対応
環境教育については主として、「全体教育」「部門別教育」「資
格取得教育」の3つを実施しています。従業員それぞれにとって
の、環境活動を行うにあたって必要な事項を明確にしたうえで、
教育・訓練を効果的に行っています。
環境教育
環境負荷の低減のために、2002年に「レンゴー グリーン購入ガイドライン」を制定しました。対象品目は用紙類・文房具用品・OA機器
消耗品・名刺・トイレットペーパーなどで、購入する前にまずその必要性を十分に考慮し、環境に配慮したものを購入するよう取り組ん
でいます。
グリーン購入
環境経営に取り組むレンゴーは
ISO14001の認証取得を環境マネジメン
トシステムの ベ ースと考え、さらなる環
境負荷低減に向けたさまざまな取組みを
進めています。
環境委員会を設置して、
環境に配慮した経営を実践
「 環 境 改 善に社 員 全 員で 取り組む 、環 境にやさしい 企 業
No.1 」を目指して、環境マネジメントシステムの 国際規
格ISO14001の認証取得を進めています。2005年度は
尼崎、淀川 の 両製紙工場が認証を取得し、国内すべ て の
製紙および段ボー ル の事業所・工場で認証取得を完了し
ました 。レンゴー は全 工 場 の 認 証 取 得を 目 指しており、
2006年度は武生工場(セロファン工場)と葛飾工場(紙器
工場)が取得に向けた取組みを進めています。
全工場でのISO14001認証取得を推進
CHECK
●環境推進体制
ACTION PLAN
DO
取締役会
社長
CSR委員会
環境委員会
事業所環境委員会
委員長: 管掌役員
メンバー: 関連組織の部門長
環境保全計画の実行、見直し
・年度目標、計画の作成 ・計画実行の推進 ・実行結果の検討、見直し
委員長:事業所長・工場長
メンバー:各部門長 他
環境に関する方向性の決定・結果の検討および見直し ・環境憲章に関する検討・提言
・環境保全活動体制に関する審議・決定 ・全社環境目標や重点施策に関する審議・決定 ・法規制対応事項に関する検討
・その他の事項に関する検討
● ISO14001認証取得の状況
段ボール工場 紙器工場
製紙工場
セロファン工場
● レンゴーが想定する緊急事態の例
● 実施した説明会・研修
※ISO14001…環境マネジメントシステムに関する国際規格。組織活動が環境におよぼす影響を最小限にくい止めることを目的に定められました。
施設名
新入社員研修 2006年入社の新入社員
生産管理係および施設係
ISO14001登録工場の 管理部門の部門長・スタッフで、 内部環境監査員の資格認定を 受けていない人
他部署への環境説明会 「生産技術説明会」
ISO14001内部監査員セミナー
重 油 タンク
・搬入時の操作ミスによる重油漏洩 ・地震などにより、配管・タンク類が
破損した場合の重油漏洩 ・設備事故による重油漏洩 ・重油の火災
・搬入時の操作ミスによる薬品漏洩 ・地震などにより、配管・タンク類が
破損した場合の薬品漏洩
・設備事故による、酸性または アルカリ性排水の河川への漏洩
・搬入時の操作ミスによる 重油漏洩
・地震などにより、配管・ タンク類が破損した場合の 重油漏洩
・設備事故による重油漏洩
・搬入時の操作ミスによる 薬品漏洩
・地震などにより、配管・ タンク類が破損した場合の 薬品漏洩
・設備事故による薬品漏洩 薬 品
タンク
・設備事故による 未処理排水の漏洩 排水処理
施設
製紙・セロファン工場 段ボール・紙器工場
サービスタンクの故障による重油漏れを想定して 行われた訓練(利根川事業所)
※訓練には重油の代わりに水を使用
外部認証機関による審査(仙台工場)
42名
15名
49名 研修名
工場名 工場名
工場名 登録年度
2001年度 2003年度 2004年度 2005年度 2005年度
登録年度
対象者 参加人数
ISO14001 内部監査員セミナー
新入社員研修会
環 境 目 標 と 取 組 み 結 果
環 境 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム
環 境 パ フ ォ ー マ ン ス
サ イ ト レ ポ ー ト
環 境 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン リ サ イ ク ル マ ー ク
段ボール部門 25工場
2004年にすべて 取得完了
登録年度
桂工場
利根川事業所(加工・紙器工場を含む) 金津事業所(化学品・バイオ工場)
八潮工場 尼崎工場 淀川工場
葛飾工場
2005年度 2006年度中認証登録予定
工場名 登録年度
2006年10月認証登録予定 武生工場
事故および緊急事態の発生によって生じる工場近隣への被害を
最小限に抑えるべく、発生が予想される事故や緊急事態の際の
応急処置手順を事前に作成しています。また、これらの処置が即
座に実行でき、かつ有効で
あることを確認するため、
定期的にテストを実施し、
テスト後にはそ の 手順 の
見直しを行っています。
■ エネルギー使用量の年度別推移グラフ注※1
■ 生産原単位あたりのCO2排出量の年度別推移グラフ注※1
■ 2005年度CO2排出量の内訳
地球温暖化防止の取組み
省エネルギーなどの活動の
推進によって、CO
2
排出量を
削減し、地球の温暖化防止に
貢献しています。
京都議定書で、日本は温室効果ガスの
排出量を6%削減
(※)することが、
義務づけられています。
レンゴーも省エネルギー活動を通して、
温室効果ガスの排出量削減に
努めています。
※2008年から2012年までに達成が義務づけられた、1990年比の削減目標。
廃棄物削減の取組み
廃棄物を有効利用する
設備の導入や
分別意識の向上によって、
廃棄物削減を進めています。
工場で発生した廃棄物を分別して、
燃料や原料などに再利用。
廃棄物の最終処分量削減に向けた
取組みが、成果を上げています。
18
17
CO
2排出削減活動
廃棄物削減活動
2005年度の全工場のCO2総排出量は、前年度比2.4%増加という結
果になりました。これは生産量が増加したことや、段ボール・紙器工
場での生産原単位あたりのCO2排出量(CO2排出量原単位)が増え
たことが要因と考えられます。
段ボー ル・紙器工場では、生産原単位あたりのCO2排出量( CO2排
出量原単位)が前年度比で1.5%増加しました。これは、購入電力よ
りもCO2排出係数の高い自家発電による電力の使用量が増えたた
めです。この 対策として、ボイラ燃料 の 転換や 省エネル ギ ータイプ
水銀灯の導入を行い、CO2排出量の低減を図りましたが、自家発電
による増加分を相殺するまでにはいたりませんでした。
一方、製紙・セロファン工場の生産原単位あたりのCO2排出量(CO2
排出量原単位 )は前年度比で1.0%減少し、改善しました 。これは、
製紙工場で のガスエンジン式自家発電機 の 導入や 抄紙機 の 改造、
省エネルギータイプの生産設備の導入、セロファン工場での生産工
程でのエネルギー管理の見直しが大きく寄与しています。
また、2006年度は、利根川事業所で使用する燃料を重油から液化天
然ガス(LNG)に転換することをはじめ、省エネルギー設備の導入も
計画しており、CO2排出量の削減を見込んでいます。
2005年 度 の 全 工 場 の 廃 棄 物 最 終 処 分 量は、生 産 量が増 加した
にもかかわらず、前年度比で17%削減という結果となりました。
これ は、全 工 場 で 、埋 立 て 処 分して い た 廃 棄 物を できる限り再
資 源 処 分 に変 更し、リサイクル 率 や 生産原単位あたりの廃棄物
処分量(廃棄物処分量原単位)を向上させたことが要因です。
段ボー ル・紙器工場では、リサイクル 率および生産原単位あたり
の廃棄物処分量( 廃棄物処分量原単位 )が そ れ ぞれ 前 年 度 比で
0.2%向 上 、16.5% 減 少と改 善しました 。これ は、焼 却 後 、埋 め
立てられてい た 汚 泥や 紙 屑 などの 処 分 委 託 先を 再 資 源 化 処 業
者に変更したことが改善に寄与しています。
製 紙 、 セ ロファン 工 場 で は 、リサ イクル 率 お よび 生産原単位あ
たりの 廃棄物処分量(廃棄物処分量原単位)が そ れ ぞ れ 前 年 度
比 で2.6% 向 上 、21.7% 減 少し改 善しました 。これ は 、汚 泥 脱
水 設 備 による汚 泥 の 発 生 の 抑 制 、廃 棄 物 焼 却 炉 や ラガ ー 破 砕
分 別 機による製 紙 スラッジ( ※ )の 減 量 化 や 分 別 、処 分 委 託 の 再
資 源 処 分 へ の 変 更 、廃 棄 物 置 場 の 整 備 、廃 棄 物 の 分 別 、従 業 員
の 意識向上などが要因です。
2006年 度も現 在 の 活 動を 推 進し、最 終 処 分 量 のさらなる削 減
を見込んでおります。
グラフ注※1 「 エコチャレンジ009」(p.13-14)の基準年度にあたる2000年度、また直近の2004年度、2005年度のデータを表示。 グラフ注※2 一部工場のデータが不明なため、他の工場データを参考にした推定値を使用して算出しています。
グラフ注※3 最終処分量の定義:エコチャレンジ009では(構外排出量−リサイクル量)を最終処分量と定義しています。
TOPIC
TOPIC
1,000,000 500,000 0
総量
1,059,551 1,028,225総量
(単位:t-CO2) 製紙・セロファン工場 段ボール・紙器工場
2000 2005
総量 1,004,124 2004 942,249 117,302 872,522 131,602 891,243 136,982 942,249 117,302 872,522 131,602 891,243 136,982
(単位:t-CO2)
合計1,028,225
合計1,028,225
ガス
321,210
購入電力
150,518
重油・灯油・ 石炭・ガソリン
459,376
廃棄物燃料
97,121 2000 1990 2004 0 500 600 300 400 200 100
(単位:kg-CO2/t) 製紙・セロファン工場
487.8 566.8 2005 447.6 ※2 452.3 452.3 487.8
566.8 452.3 447.6
0 40 50 30 20 10
(単位:kg-CO2/千m2) 段ボール・紙器工場
2000
1990 2004 2005
36.0
41.4 38.2
※2
37.7
36.0
41.4 37.7 38.2
従 来 は最 終 処 分して い た 廃 棄 物を 、現 在 は燃 料 や 原 料・肥 料
などの 資源として右表 のように再利用しています。
廃棄物を資源として活用
CO
2排出削減のための取組み例
■ 廃棄物発生量とリサイクル量、リサイクル率の年度別推移
■ 生産量あたりの廃棄物処分量の年度別推移
■ 2005年度の廃棄物発生量内訳
(単位:t) (単位:%)
全工場の廃棄物最終処分量(単位:t)
全工場のリサイクル量(単位:t)
100,000 150,000 200,000 250,000 50,000 0 0
2000 2004 2005 183,289
18,448
総量 201,737 212,126 7,652 220,063 6,319 183,289 18,448 212,126 7,652 220,084 6,319
総量
219,778 226,383総量
総量
201,737 219,778総量 226,403総量
(単位:t)
合計
226,383
合計
226,383
金属くず
6,525
燃え殻・ばいじん
23,772
その他
1,455
廃プラスチック
2,871
汚泥
15,676
木くず
743
紙くず
175,342
(単位:kg/t)
製紙・セロファン工場
0 10.0 7.5 5.0 2.5 7.05 2.27
2000 2004 2005年度
2.88
(単位:kg/千m2) 段ボール・紙器工場
0 2.0 1.5 1.0 0.5 1.48 0.50
2000 2004 2005 0.60
年度
改良土・土壌改良剤・燃料化(サーマルリサイクル) 製紙原料・ボード原料・燃料化(サーマルリサイクル) 有機肥料増量剤・セメント原料・鉄鋼保温材 紙管再利用・製紙原料・燃料化(サーマルリサイクル) プラスチック原料・燃料化(サーマルリサイクル) 覆土材・コンクリート原料
金属原料
再生油・燃料化(サーマルリサイクル)
処 理 方 法
汚 泥 木 く ず 燃 え 殻 紙 く ず 廃 プ ラ ガラスくず 金属くず 廃 油
種 類
尼崎工場では、CO2排出量の削減に寄与するガスエンジン式の自家発電設備を導入しました。これにより、同工場から発生す
るCO2排出量を2004年度比1.1%削減することができました。
また、生産設備の改良で生産効率をあげ、省エネルギーを図っている製紙工場もあります。たとえばパルパー(P9※3)のロー
ターを改造した結果、17.2%の省電力効率が得られました。また、抄紙機のドライヤー密閉フードの設備更新を行った結果エ
ネルギー使用量を10%削減することに成功しました。
※製紙スラッジ…汚泥・スカム・パルパー粕・スクリーン粕といった、紙パルプ製造過程で排出され る製紙粕のこと。
環 境 目 標 と 取 組 み 結 果
環 境 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム
環 境 パ フ ォ ー マ ン ス
サ イ ト レ ポ ー ト
環 境 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン リ サ イ ク ル マ ー ク
グラフ注※1※3 リサイクル率(単位:%)
80 85 90 95 100 90.9 96.5 97.2 90.9 96.5 97.2